
Webinar
細胞表現型解析の革新:CytoTronics Pixelシリーズによるマルチモーダル解析
日時
2025年6月20日(金) 15:00 ~ 16:00 JST
演者
水流 功春
アプリケーションスペシャリスト
プライムテック株式会社 ライフサイエンス事業部 研究支援部 部長
培養細胞の表現型解析は、薬効評価、疾患モデル研究、幹細胞研究、安全性・毒性スクリーニングなど、創薬研究におけるin vitroアッセイのステップで不可欠な手法です。細胞表現型を特徴づけるための実験手法は多岐にわたりますが、その多くは侵襲的であり、一時点における限られた評価指標しか提供できません。より高度な評価系では多くの指標を得ることが可能ですが、スループットが低く、コストも比較的高くなります。そのため、研究者は細胞の表現型を的確に理解するために、数ある実験手法の中から最適なものを取捨選択し、組み合わせて用いざるを得ないという課題に直面しています。
CytoTronics社のPixelシリーズは、細胞培養プレートの底部に埋め込まれたCMOS(半導体)マイクロチップと、高密度金電極アレイ(12.5 µm間隔)により、生きた培養細胞の詳細な表現型、すなわち「細胞動態」を計測します。シングルセルレベルでの高い空間分解能と時間分解能を備え、非侵襲的かつ高スループットでの細胞動態解析が可能です。Pixelシリーズは、単一のプラットフォーム上で下記に示す多彩な計測機能および細胞操作を統合し、マルチモーダルな表現型解析を実現します:
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インピーダンス計測:20種類以上の形態学的・構造的な細胞表現型を抽出
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電気生理学的計測:神経細胞や心筋細胞の活動電位をリアルタイムでモニタリング
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電気化学イメージング:細胞の代謝活性や膜電位変化を高感度に可視化
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電気的マニピュレーション:電気刺激や局所的な電場制御による細胞パターニング