プライムテック・Vizgen社・BioTuring社共催 【空間ゲノミクス解析シンポジウム】
最新の空間トランスクリプトミクス技術を用いた、
多様な生物種における新たな知見の探求
シンポジウム概要
この度、Vizgen社およびBioturing社との共催によるシンポジウムを開催いたします。
本シンポジウムでは、空間ゲノミクスの最前線について学ぶことができます。
国内の3人の著名な研究者をお迎えし、最先端の研究成果をご紹介いただく予定です。
また、Vizgen社およびBioturing社の担当者が最新技術をご紹介します。
本シンポジウムは、さまざまな生物学的システムにおいて得られる、前例のない発見と知見について、活発な議論を促進することを目的としています。
この貴重な機会に、ぜひご参加ください。
日時
2025年7月1日(火) 14:00-17:00 (終了後懇親会予定)
開催場所
東京国際フォーラム ガラス棟会議室G402
〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-5-1
https://www.t-i-forum.co.jp/access/access/
プログラム
| 13:40-14:00 | 受付 | |||
| 14:00-14:10 | 開会のご挨拶 | |||
| 司会︓水流 功春 (プライムテック株式会社) ご挨拶︓Vizgen 社 |
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| 14:10-14:40 | 企業発表① | 『困難な組織への空間トランスクリプトミクスの拡張：MERFISH 2.0による新たな発見の実現』 Extending Spatial Transcriptomics to Challenging Tissues: Enabling Discovery with MERFISH 2.0 |
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| George Emanuel, Ph.D. Co-founder & Sr. Director for Technology & Partnership, Vizgen Inc. |
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単一細胞レベルの高多重空間トランスクリプトミクスは、生物学研究に革命をもたらし、複雑なシステムに対するこれまでにない洞察を提供しています。しかし、保存されたFFPE（ホルマリン固定パラフィン包埋）組織は、RNAの劣化や架橋により、トランスクリプトーム解析に課題をもたらします。MERFISH 2.0™は、最適化された化学反応とサンプル調製ワークフローにより、この重要な障壁を克服し、劣化組織における転写物検出効率を大幅に向上させます。
本発表では、腫瘍微小環境における免疫プロファイリングや死後脳組織における神経細胞サブタイプのマッピングなど、多様な生物学的文脈においてFFPEサンプルでの高い性能を示す結果を紹介します。MERSCOPE Ultra™では、最大3 cm²の組織切片で最大1,000遺伝子の空間解析が可能であり、この進歩により、困難または保存されたサンプルを扱う研究者にも高解像度の空間ゲノミクスが広く利用可能になります。 生物学全体にわたる幅広い応用により、MERFISH 2.0は基礎生物学およびトランスレーショナルリサーチの両方において、新たな発見の道を切り拓きます。 |
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| 14:40-15:10 | 研究発表① | 『MERSCOPEが描き出すヒト腫瘍の単一細胞空間トランスクリプトーム地図』 Single-Cell Spatial Transcriptomics of Human Tumors Using MERSCOPE |
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村川 泰裕先生 |
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本講演では、空間トランスクリプトーム解析プラットフォームMERSCOPEを用いたヒト腫瘍組織の単一細胞レベルでの網羅的遺伝子発現解析について紹介します。近年、腫瘍微小環境における細胞の空間的配置と相互作用が、がんの進展や免疫応答、治療抵抗性に深く関与していることが明らかになりつつあります。しかし、従来のバルク解析や単一細胞RNA解析では、組織内の空間情報を保持することが困難でした。MERSCOPEは、FISHベースの高精度な空間トランスクリプトーム技術であり、数百種類の遺伝子の発現を組織切片上で直接可視化し、細胞ごとの転写プロファイルと空間的位置情報を同時に取得することが可能です。本研究では、ヒトの腎細胞癌組織を対象として、MERSCOPEを用いた空間トランスクリプトーム解析を実施した最新のデータを紹介するとともに、今後の空間オミクス研究への応用可能性についても議論します。 |
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| 15:10-15:40 | 研究発表② | 『植物の万能細胞塊を解剖する：MERSCOPEが照らすカルスの分子風景 』 Dissecting Plant Totipotent Cells: MERSCOPE Illuminates the Molecular Landscape of Callus |
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岩瀬 哲先生 |
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植物細胞は一度分化した後でも再び分裂を開始し、組織や胚を再生させる能力を有する。この分化多能性・全能性を引き出す過程で形成される細胞塊がカルスであり、植物における万能細胞塊と位置づけられる。カルスは200年以上前からその存在が知られ、傷口の修復や組織再生など多様な役割を果たすと考えられてきた。しかし、カルスを構成する細胞がどのような分子的特徴をもち、いかなる細胞系譜を経て形成されるのかについては、依然として不明な点が多い。近年、シングルセル解析や空間トランスクリプトーム技術の進展により、細胞レベルの分解能でカルスの分子風景を明らかにすることが可能となりつつある。本講演では、MERSCOPEを用いた我々の最新の解析結果をもとに、カルスの新たな細胞構成と機能、そして植物研究におけるこれら技術の有用性について紹介する。 |
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| 15:40-15:50 | 休憩 | |||
| 15:50-16:20 | 企業発表② | 『Vizgenの高品質な空間データセットをBioTuringのSpatialXプラットフォームと統合する』 Integrating Vizgen’s high-quality spatial datasets with BioTuring’s SpatialX Platform |
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| Thang Pham, Ph.D. Biomedical Scientist, BioTuring https://bioturing.com/ |
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| 空間ゲノミクスのデータセットが複雑化・大規模化する中で、基礎となる生物学的情報を完全に解釈するには高度な解析ツールが不可欠です。本講演では、BioTuringのSpatialXプラットフォームが、MERSCOPE Ultra™およびMERFISH 2.0™で生成されたデータの強力かつ直感的な解析をどのように実現するかをご紹介します。参加者は、空間トランスクリプトミクス解析のワークフローを体験できます。内容には、細胞クラスタリング、細胞タイプの予測、発現差解析、領域セグメンテーションなどが含まれます。SpatialXが高解像度の空間データを意味のあるインサイトへと変換し、生物学的発見を加速する方法を学びましょう。 | ||||
| 16:20-16:50 | 研究発表③ | 『霊長類特異的神経回路形成のための遺伝子発現解析』 Molecular architecture of primate specific neural circuit formation |
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| 大西 公平先生 理化学研究所 脳神経科学研究センター 脳発達分子メカニズム研究チーム 研究員 https://www.riken.jp/research/labs/cbs/mol_mech_brain_dev/ |
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| 哺乳類の大脳皮質は高度に進化した脳領域であるが、霊長類特有の神経回路形成の根底にある分子メカニズムについての包括的な理解はまだ不十分である。本研究では、空間トランスクリプトミクスを用いて、発生過程におけるマーモセット大脳皮質の遺伝子発現ダイナミクスを、主要な領域と時点に焦点を当てて評価した。空間トランスクリプトミクスにより、発達中のマーモセット大脳皮質において、性差、空間差、時間差で発現する遺伝子が同定された。特に、発達中のマーモセット前頭前皮質（PFC）に特有の時空間発現パターンを持つ軸索ガイダンス分子を多数発見し、PFC神経回路を制御していることがわかった。さらには、これら同定された遺伝子のマウス、マーモセット、ヒトにおける種間比較により、マーモセットとヒトの脳の発達の類似性が示唆された。本講演では空間トランスクリプトミクスによって明らかになったこれらの結果を詳細に解説する。また、多種多様な細胞種が存在するマーモセット脳におけるMERSCOPEを用いた空間トランスクリプトーム解析の有用性についても解説する。 | ||||
| 16:50-17:00 | 閉会のご挨拶 | |||
| 17:00-17:15 | 休憩・会場準備 | |||
| 17:15-19:00 | 懇親会(軽食・ドリンク) |
定員
先着50名様
※同業他社様、個人の方のご参加は原則お断りさせていただきます。
参加方法
下記のフォームよりお申込みください。(参加費無料)
お申込特典
先着20名様に、バッテリーチャージャーまたはワイヤレスイヤホンをプレゼントいたします。
(該当される方には、当日会場にてお渡しいたします)
